寄生獣/岩明均
「アフタヌーン」誌に1990年頃から連載された作品岩明均さんの「寄生獣」です。僕的には最近の作品です。
この「アフタヌーン」って雑誌は月間で、あまりにマイナーだったため、こんな作品が載ってるなんて、ずーと気づかず「講談社漫画賞」を受賞した時に初めて知り、まとめて読んだ(^_^;)
「岩明均」さんって漫画家を知ったのもこのときでした。
(ちなみに彼の作品はこれしか知らない)
宇宙から飛来した謎の生物と人類の戦いを描いている。
謎の生物が駆除されないまま物語は終了した。
SFというよりは、ホラーに近い気がする。この作品に最も近いと思える漫画は、永井豪さんの「デビルマン」くらいしか知らない。(アニメじゃなくてマンガの方ね)
主人公は謎の生物に、右手だけを寄生された高校生で、寄生されてからは、スーパーマンのような活躍をしている。
寄生された右手がすごい活躍をする。勉強はできるし、右手が刃物に変化して敵を倒したりと「ライダーマン」的な要素も含んでいる。
当初は感情を持たない「昆虫」のような存在だったが、物語が進展するにつれ「感情のある人間」っぽくなっていった。右手に寄生したから「ミギー」って単純ながら名前も付けられていた。
←(これが右手に寄生した謎の生物。本来ならば脳を乗っ取るべきところを失敗してしまった。)
人類と謎の宇宙生物との戦いというよりは、生物としての人間を描いている。人間のずるさや、残酷さ、汚い部分を、非常にうまく表現できている。
「この物語には、恐怖と怒りと愛がある。」ってフレーズで紹介されていたが、まさしくその通りで、こんな生物がいたらどうしようと思う反面、人間側が最も怖い存在として描かれている。
でも、人間は、ずるく、残酷で怖いが、「愛」がある。
こんな矛盾する人間の持っている複雑さをマンガで表現しきれているのは”すごい”ことだ。
「寄生獣」を読んで「人間っていったいなんだ?」とか「人間はどこからきて、どこにいくのか?」とか「生まれてきたことの意味は?」とか「人間の元はなに?」みたいな哲学的なことを考えた。
まだ読んでない人は、ぜひ読んでもらいたい作品です。僕は3年に一回くらい忘れたころに読み直して、その都度ハマっている。
寄生獣...←怪獣映画っぽいけど、身近すぎるから恐怖もスゴイ!
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