ああ一郎/こせきこうじ
1980年~1981年に「週間少年ジャンプ」で連載されていた。「こせきこうじ」さんのデビュー作「ああ一郎」です。「こせきこうじ」さんは1978年に同作で手塚賞の準入選を果たしてのデビューらしい。
このマンガ、絵だけみると「何故この時期の週間少年ジャンプにこんな作品が?」って思えるほど絵がヘタである。当時のジャンプは人気作が目白押しで「よくこんなのが入り込めたな?」って感じる。これが「手塚賞?準入選?」って思う。
でも作品を少し読めば理解できる。才能だけではない何か不思議な魅力が潜んでいる。
主人公一郎はなんのとりえもない人間である。他人からはゴキブリのように嫌われ、罵られ、それでもしぶとく生きている。そんな一郎が柔道で活躍する。もちろん全て努力とか気力で勝ち取ったもので、才能もなければ、幸運もない。
地味な作品で絵柄から「ちばあきお」さんの影響がみえるが、作品自体も作者の努力で人気を勝ち取っている。作者の人間性を作品から感じる。「マンガが大好き」なのであろう。一生懸命描いているというのが伝わってくる。作者と一郎は同じような性質なのだと分かる。
次の作品「山下たろー君」の柔道版である。他の登場人物の顔もほとんど同じで、うまくない絵だが、独特の「こせきこうじ」さんしか描けない絵、描けないストーリー展開です。
こせきこうじ←努力、根性の繰り返しです。なんか巻き込まれそうになる。
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